コーヒーに期待される肝臓への健康効果とは?

コーヒーが肝臓に良いという話を聞いたことはありますか?実は、日本をはじめ世界各地で肝臓への健康効果が期待できるという研究結果が報告されているのです。では、なぜコーヒーは肝臓に良いのでしょうか?

それはコーヒーに含まれるポリフェノールの一種、「クロロゲン酸」が持つ抗酸化作用の働きによるものと考えられています。

今回はコーヒーを飲むことで期待できる肝臓への健康効果についてご紹介します!

コーヒーが肝臓にもたらす健康効果

肝臓は人間の体の中で最も大きな臓器です。エネルギー代謝や解毒作用、胆汁の生成や分泌を促す働きを持っています。そのため、肝機能が低下してしまうと解毒されるはずの老廃物が体内に溜まってしまい、中性脂肪がついたり、エネルギーが作れなくなり疲れやすくなったりします。

そうならないためにも、日頃から肝臓をいたわることが大切です。では、コーヒーを飲むことでどのような肝臓への健康効果が得られるのでしょうか?

脂肪肝の抑制
コーヒーを飲むことで、脂肪肝を抑制する効果があると言われています。これは、三越総合健診センターが行った「5年間のコーヒー飲料の推移と脂肪肝発生との関係」の研究結果によって明らかになっています。

コーヒーを飲む量が少ない肥満気味の人は、コーヒーをよく飲む痩せている人に比べ、脂肪肝が多いことがわかったのです。ちなみに脂肪肝とは、肝臓の細胞に占める中性脂肪の割合が30%を超えた状態のこと。

脂肪肝になる主な原因は、カロリーオーバーな食事や運動不足など不規則な生活であると考えられています。また、アルコールの過剰摂取もひとつの原因となっています。

この脂肪肝の恐ろしいところは、心筋梗塞や狭心症などの心臓病や、脳梗塞、糖尿病などにつながりやすいことです。これらの病気を予防するためにもコーヒーを飲んで脂肪肝の発生を抑えることをおすすめします。

肝臓がんのリスク低下
国立がん研究センターの研究をはじめ、世界各地でも「コーヒーを飲むと肝臓がんのリスクが低下する」という研究結果が報告されています。

日本人9万人を対象とした研究によると、1日3~4杯コーヒーを飲んでいる人は全く飲まない人に比べ、肝がんになるリスクが52%下がると言われています。

また、欧州10ヵ国52万人を対象に16年間にわたって行った「コーヒーと死亡との関連について」の調査でも、コーヒーを最も多く飲むグループと飲まないグループを比較した結果、「肝臓がんによる死亡リスクが44%低い」ことが報告されています。

このようなことから、コーヒーは肝臓がんの予防にも効果が期待できると言えるでしょう。

肝機能の数値を良好にする
「コーヒーを飲むとy-GTPの数値が下がり肝機能が改善される」ということが国内の研究で明らかになっています。y-GTPとは「グルタミルトランスぺプチターゼ」の略で、肝臓の解毒作用に関係している酵素のことです。

y-GTP値とは肝臓の健康状態を知るための大事な数値となります。y-GTP値が高い場合は、アルコールの過剰摂取や何らかの影響によって肝臓に負担がかかっていたり、異常が起きていたりする可能性も考えられるのです。

このように、通常はアルコール摂取するとy-GTP値が上がるのですが、コーヒーを飲むことでy-GTP値を下げていることが報告されています。お酒を飲むのが好きな方は、日頃から意識してコーヒーを飲むようにすると良いでしょう。

効果を高める飲み方や目安は

コーヒーが肝臓に良い効果を与えてくれることがわかりましたが、より効果を高める飲み方があれば知りたいですよね。また1日の摂取目安も気になるところではないでしょうか?それではこれらについて詳しく見ていきましょう。

1日何杯が効果的?
コーヒーは1日に3~5杯が効果的と言われています。摂取量が多ければ多いほど健康効果が得られるのかと言ったら、そうではありません。

コーヒーにはさまざまな健康効果を与えてくれるポリフェノールの一種、クロロゲン酸が含まれているだけでなく、カフェインも多く含まれています。カフェインは適度に摂取する分には問題ありませんが、過剰に摂取してしまうと吐き気やめまい、胃腸などの体調不良を引き起こす原因となってしまいます。

肝臓に良いからと言って飲み過ぎて、体調を崩してしまっては本末転倒です。ですから、必ず目安量を守ってコーヒーを楽しむようにしましょう。

コーヒーの飲み方は?ホットとアイスどちらがいいの?
コーヒーはホットでもアイスでも特に健康効果に差はないと言われています。おすすめの飲み方はブラックですが、苦手な方は少量の砂糖やミルクを入れてもかまいません。

また、寝る前にコーヒーを飲むとカフェインの効果で目が覚めてしまいます。そのため、就寝前はカフェインの入っていない、「デカフェコーヒー」を選ぶと良いでしょう。

コーヒーをほどよく楽しみながら健康な毎日を

脂肪肝の発生を抑えたり、肝臓がんのリスクを下げたりと、肝機能の改善効果が期待できるコーヒー。

アルコール摂取量が多い方は、コーヒーを飲むことで肝臓への負担を和らげることができるでしょう。とはいえ、コーヒーを飲んだからといって完全に脂肪肝が無くなるわけではないですし、肝臓がんに全くならないというわけではありません。

健康に過ごすためには日々の生活習慣を見直すことが大切です。ぜひ、コーヒーのみに頼らず、コーヒーをほどよく楽しみながら健康かつ笑顔で過ごせる毎日を目指していきましょう。