コーヒーの世界一を決める大会!どういう競技が行われている?

コーヒーの世界一を決める大会!どういう競技が行われている?

ワインを楽しむ人が増え、ワインに精通した『ソムリエ』という職業が認知されていったように、コーヒーの人気と共にコーヒーに精通した『バリスタ』も広く知られてきていますね。

近年では、国際的な競技会で入賞した日本人バリスタがニュースで報じられることも少なくありませんので、おそらくその影響もあるのでしょう。

コーヒーに関する競技大会があることはわかっていても、詳細について知らされる機会は少ないので、一体どんなものなのか興味がわきますよね。

今回は、コーヒーに関する知的好奇心をくすぐる雑学、バリスタ競技大会についてお話ししましょう。

コーヒーに関する世界の競技大会があるって知っている?

コーヒー業界には、アメリカスペシャルティコーヒー協会やヨーロッパスペシャルティコーヒー協会が主催する世界規模のバリスタ競技大会がいくつかあります。

各国を代表する優れたバリスタが世界中から集まる大会で、バリスタ世界一の座をかけてコーヒーに関する知識や技術・センスを競い合うのです。

世界最高峰のバリスタを選出する競技会として毎年開催され、世界中の注目を集めるワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)もその中のひとつです。

日本においては、ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)などのように日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)主催でバリスタの競技大会が開かれています。

日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)とは、コーヒー業界の発展を目的に作られた一般社団法人であり、スペシャリティコーヒーに対する理解や認識を高め、栽培からカップのコーヒーになるまでの体系的知識および技術の普及を図る活動など、コーヒー文化の啓蒙を行っている団体です。

そして、このコーヒーのプロとも言える団体が開催する各種競技大会は、世界大会に向けた日本代表選抜大会のような役割も担っており、日本国内の大会で優勝したバリスタは、日本代表として世界大会への出場権を手に入れられます。

また、JBC以外にも、ラテアートの腕を競うジャパン・ラテ・アート・チャンピオンシップ(JLAC)やコーヒー豆の焙煎技術の高さを競うジャパン・コーヒー・ロースティング・チャンピオンシップ(JCRC)、コーヒーの味を利き分ける能力を競うジャパン・カップテイスターズ・チャンピオンシップ(JCTC)などがあります。

それぞれ得意な分野の世界大会で活躍を見せる日本人バリスタも生まれていますので、今後のバリスタ競技大会に注目してみるのも面白いでしょう。

バリスタの競技はこのように行われる!

先程もお話しした通り、日本スペシャルティコーヒー協会主催の競技大会は世界大会に向けた日本代表バリスタを決める選抜大会にもなります。

そのため、ジャパン・バリスタ・チャンピオンシップ(JBC)の競技方法や審査方法は世界大会であるワールド・バリスタ・チャンピオンシップ(WBC)の競技ルールに準じた内容で行われます。

まず、競技者には15分ずつ準備時間・競技時間・片付けの時間が与えられます。

15分の競技時間内では、4人の審査員全員に「エスプレッソ」、エスプレッソとミルクを使った「ミルクビバレッジ」、エスプレッソを使った創作ドリンクである「シグニチャービバレッジ」の3種類を作り、さらに自分の作品となるドリンクのプレゼンテーションをしながら提供しなければなりません。

12杯ものエスプレッソを淹れて、温度管理をしながらアレンジまで加えなければならないので、相当高い基準の技術レベルや手際の良さが必要とされる競技だと言えるでしょう。

無駄のない美しい動きから作られる高い精度のエスプレッソ、創意工夫が詰め込まれたシグネチャービバレッジなど、見るものに感動を与えるパフォーマンスが繰り広げられ、見どころが多い大会であることに納得がいく競技内容になっています。

バリスタチャンピオンシップの審査内容に注目してみよう

では、バリスタチャンピオンシップの審査はどのように行われているのでしょうか。

競技では4人の審査員にドリンクを提供し試飲してもらうと説明しましたが、実はそれ以外にも3人の審査員が競技中のバリスタの動きやルールに沿った内容で競技しているかなどを見ています。

そして審査では主に「センサリージャッジ」「テクニカルジャッジ」「プレゼンテーション」の3つの内容について採点しています。

「センサリージャッジ」では、甘さと苦味と酸味のバランスは良いか、また、使用したコーヒーについてプレゼンテーションを行った内容どおりの香りや味がちゃんと引き出されているのかなど、コーヒーの味に対する審査をします。

「テクニカルジャッジ」では、グラインダーやエスプレッソマシーンの操作技能など技術的な知識、競技中に無駄なくスムーズな動きができているか、競技開始時と競技終了時に競技エリアが清潔な状態であるかなど、バリスタの作業スペースとなるステーション内すべてを適切に管理できているかを細かく審査します。

「プレゼンテーション」ではドリンクがこぼさずにきれいに注いでいるか、複数のドリンクが一貫性を持って均一に作られているかといった点や、カップ・グラス・アクセサリーなど視覚的な要素や創造性についての審査が行われます。

そして、これらの審査に加え、60秒以内の時間超過であれば超過秒数に応じた減点が行われ、違反行為が見られた場合は失格の判定が下り、最終的に得点数の多い競技者ができるシステムです。

バリスタの美しいパフォーマンスを見るチャンス!

バリスタの競技大会と聞くと、やはりおいしさを競う競技だと思いがちですが、立ち居振る舞いであったり衛生面であったり、パフォーマンス全体に対する評価が下されることがわかりますね。

確かに寿司屋のカウンター席に座ると、職人さんの無駄のない動きに魅せられて、つい見入ってしまうこともしばしばあります。やはり洗練されたプロの仕事に人は惹きつけられるということなのでしょう。

ジャパンバリスタチャンピオンシップを始め、日本で開催されるバリスタ競技大会は一般観覧者の入場が許されている場合が多いので、もしバリスタの競技に興味が持てたならぜひ競技を見に行かれてみてはいかがでしょう。

プロのバリスタたちが緊張感の中に繰り広げる美しいパフォーマンスからも、コーヒーの奥深さを垣間見ることができるかもしれませんよ。

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