全ての工程が心地よい。ドリップでお茶を淹れられるステンレス製フィルターがすっかり手放せなくなった理由

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ドリップでお茶を淹れられるステンレス製フィルターがすっかり手放せなくなった理由

子供がうまれる前は、1日に何度もお茶を淹れていた私ですが、ここ数年、お茶の時間をつくることが難しい時も増えてしまいました。
それどころか、急須でお茶を淹れていたことを忘れ、数時間後にあわててキッチンへ飛んでいくこともしばしば。

洗い物や料理などの流れで、ササッとお茶をつくることができるドリッパータイプの抽出器具が気になり始めたのは、そんなことがきっかけでした。

そんな私が最近もっぱら頼りにしているお茶アイテムが、HARIOの浸漬式ドリッパースイッチサーバーセットとステンレス製のフィルター=エコフィルターダンクです。
我が家では、すっかり、急須の隣が定位置になっていて、忙しい時間や子供がぐずっている時など、様々な場面で頼りになる大切な相棒のような存在です。

このサーバーセットは、もともとコーヒーを淹れるためのドリッパーセットとして販売されているものですが、ペーパーフィルターを入れる部分に “エコフィルターダンク”というステンレス製のお茶用フィルターをつけると、お茶を淹れるサーバーに大変身するという優れもの。

使い方もとても簡単で、サーバーセットのドリッパー部分にエコフィルターダンクを乗せ、その中に、お湯で作る際にはティースプーン2杯程のお茶の葉をササッとin!
お水で作る際は、入れるお茶の葉を少し増やしたり、気分やお茶の種類によっても調整をしながら、理想の味わいを目指します。

全てのお茶の葉にお湯やお水がかかるよう上から円を描きながら、ゆっくりと注いだた、あとはお茶の葉の様子を眺めて、そろそろかなというタイミングを待つだけ。

私はこの間に、家事をしたり、子供の世話をしたりすることも多いのですが、ワンプッシュでお茶が下のサーバーに注がれるようなつくりになっているので、万が一お茶を淹れている際に、他の作業をしなくてはいけない状況になってしまっても安心です。どこかのタイミングでスイッチだけ押せば、ちゃんとおいしいお茶を頂くことが出来ます。

“きっちり量や時間をはからなくても、お茶の様子を見ることでなんとなくタイミングがわかるような気がする”
そんな風にゆる~く楽しめるところも、お茶をドリップして淹れることの良い面かもしれません。

家族や友人と一緒に飲む時などにも、サーバーから好きな分を各々のコップに注げるうえ、お湯を足して二煎目三煎目をミックスすれば、量も増やすことが出来て、手間もかかりません。

個人的に、推しポイントとしてあげたいのが、お手入れの簡単さ。
リーフのお茶を淹れる時、「お茶殻の後始末が面倒くさい」と語る人は少なくないと思いますが、エコフィルターダンクの片付けは、ストレスがないどころか、心地よいとさえ思えてしまうのです。
開発時にこだわったという目の細かさのおかげもあってか、逆さにして軽くたたけば、ほとんどのお茶の葉がポンッと落ちてくれます。
少し残ってしまっているお茶の葉も軽く水で流すだけで、スパッときれいに落ちるので、ほんの数秒でお片付け終了。全ての工程でストレスを感じないどころか、心地よさがついてくるので“またお茶を淹れたい”という気持ちが自然と湧き上がってきます。

さらに、もう一つ推しポイントをあげるとすれば、カジュアルかつスマートに、お茶を淹れる時間そのものを五感で楽しめるというところ。

お茶の葉が広がっていく様子を見たり、立ち上がる香りを楽しんだり、下のサーバーにサーっと注がれる緑色のお茶を愛で、その音にも癒される。

ただ便利でおしゃれというだけではなく、お茶を淹れる時間そのものによって、身体と心が静かに、整っていく。そんな体験を家族や友人と共有できるところもたまらなく好きなポイントなのです。
ペットボトルのお茶ではない、リーフのお茶の味わいと楽しさを、子供達に感じてもらう最初のきっかけにもぴったりなアイテムだと思います。

仕事や育児に追われて、毎日忙しいという人にとって、お茶を淹れることは時に“面倒くさい”と思われてしまうことも多いもの。でも、実はそんな、忙しい人達こそ、お茶から癒しやパワーなど受け取るべきものがたくさんあるようにも感じます。

ドリッパースイッチサーバーセットとエコフィルターダンクのようなカジュアルに楽しくお茶を淹れられるアイテムであれば、“いつの間にか使わなくなってしまった”ということもなさそうですし、普段はコーヒーを飲んでいるという人にとってもきっとトライしやすいはず!

ちなみに、何十年もお茶党だった私ですが、ドリップでお茶を淹れるようになってからというもの、ほとんど飲まなかったコーヒーに興味がわくようになりました。お茶をドリップして淹れることが増えたことで、コーヒーにも親近感がわき、人生で初めてコーヒーを買ってみようかな~と真剣に思い始めています。

また使いたいと心が求めるような心地よいドリッパータイプの抽出器具。
「忙しくてお茶を淹れる余裕がない」という時にこそ、使ってみてほしいアイテムです。

【茂木雅世氏プロフィール】

ティーエッセイスト/煎茶道東阿部流師範/日本茶アーティスト
お茶好きがで高じて、2009年仕事を辞めてお茶の世界へ。2010年よりギャラリーやお店で急須で淹れるお茶をふるまい始め、現在はお茶にまつわるモノ.コトの企画・プロデュース・執筆・メディア出演等の活動を行う。日本唯一のお茶専門プログラム FMyokohama「NIPPON CHA茶CHA」ではDJとして最新のお茶情報を発信中。著書に『東京のほっとなお茶時間』(GB出版)がある。

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