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コーヒーの作り置きはホットではなくアイスで! 水出しコーヒーのすすめ

コーヒーの作り置きはホットではなくアイスで

美味しいコーヒーのための「3たて」と呼ばれるものがあります。
「煎りたて」は難しいにしても、「挽きたて」と「淹れたて」はコーヒー好きな方は実践している人が多いと思います。とはいえ、時間に余裕のある時しか実践できないことも多いでしょう。できたら「作り置きして、忙しい時でも美味しいコーヒーが飲みたい」と思ったことはありませんか?
そこで、今回は美味しい作り置きコーヒーの作り方をご紹介します。

作り置きには水出しコーヒーがオススメ!

作り置きを前提でコーヒーを淹れる場合、水出しコーヒーがおすすめです。
水出しコーヒーとは、ダッチコーヒーとも呼ばれ、コーヒーを時間をかけて水で抽出する方法です。お湯で抽出するコーヒーと比べると、苦みが抑えられてすっきりした味わいのコーヒーを抽出することができます。水出し専用の抽出器具もありますが、水にコーヒー粉を浸けておくだけで簡単に抽出することができます。
では、なぜいくつもあるコーヒーの抽出方法の中で、水出しによるコーヒーの抽出をオススメするのか、というと「酸化」が関わってきます。

水出しコーヒーは酸化が進みにくい

酸化といえば、コーヒーの風味を著しく損なう大敵です。酸化したコーヒーを飲んで顔をしかめた経験のある人もいるのではないでしょうか。
酸化の原因は主に、空気・光・温度です。特に今回注目してほしいのは、「温度」。温度が高いほど酸化のスピードは早まるのです。その点、水出しコーヒーは、お湯ではなく水でコーヒーを抽出するので、熱による酸化の進行を抑えることができ、おいしさが長持ちします。
この理由こそがコーヒーを作り置きするとき、水出しコーヒーをオススメする理由です。

保存方法と期間

コーヒーの美味しさを長持ちさせるために、冷蔵庫で密閉保存しましょう。
もう一度繰り返しますが、酸化の原因は主に空気・光・温度です。冷蔵庫ならば光は遮られており、低温です。加えて密閉度の高い容器で保存すればコーヒーの風味をできるだけ損なわずに保存することができます。
続いて保存期間ですが、2~3日程度を目途に飲み切るようにしましょう。とはいえ、時間経過に連れて風味は損なわれていきますので早く飲み切るにこしたことはありません。

美味しい作り置きコーヒーの作り方

美味しい作り置きコーヒーの作り方

水出しコーヒーを作る方法は以下の3種類があります。

・コーヒーバッグを使う方法 ・コーヒー粉を直接水に浸す方法 ・専用の器具を使った方法(点滴抽出)

今回は、コーヒー粉を直接水に浸す方法をご紹介します。ちなみに、市販のお茶・だしパックにコーヒー粉を入れて水に浸けてもOKです。

■用意するもの
・コーヒー粉(中挽き~細挽き)
・容器(ピッチャーやメイソンジャーなど 家庭にあるものでOK)
・水
・コーヒーフィルター(濾し器)

      

■作り方
1.容器にコーヒー粉と水を入れる(コーヒー粉:水=1:10を目安に)
2.冷蔵庫で一晩(約8時間)抽出する
3.フィルターで濾して完成

自分好みに味を変化させる方法

コーヒーの雑味やえぐみといっても、人によってその線引きには個人差があります。
あるコーヒーを飲んで雑味・えぐみを感じる人もいれば、それをコクやボディ感のある美味しいコーヒーだと感じる人もいます。ですので、自分の好みを見極めて、抽出方法を調節していきましょう。酸味や苦みを引き出す抽出方法の調節についてお伝えします。

■焙煎度を変える
コーヒー豆は焙煎度によって酸味や苦みのバランスが大きく変化します。なぜなら、コーヒー豆は焙煎された際、深煎りになるほど酸が熱分解により減少していきます。つまり、浅煎りだと酸味が強く引き出され、深く煎ると酸味が減少し、苦みが前面に出てくることになります。
ですので、酸味を際立たせたいなら浅煎りや中煎りのコーヒー豆を、苦みやコクを味わいたいなら深煎りのコーヒー豆で抽出しましょう。

■メッシュを変える
メッシュ(コーヒー粉の粒度)が細かいほど水に触れる面積が増えるため、コーヒーに含まれる成分がたくさん抽出されることになります。つまり、細かいほど苦みやコクのあるコーヒーが抽出されるということです。クリアで透き通ったコーヒーが飲みたいなら粗めに、苦みやコクを追加したいなら細かく挽いて抽出しましょう。

■水とコーヒー粉の比率を変える
今回の記事では、コーヒー粉:水=1:10で紹介しました。実際にコーヒーを抽出してみて、薄いと感じたら水の比率を少なくし、濃いと感じたら水の比率を増やして調節してみてください。

■ホットで楽しむ
先述したように、水だしコーヒーの特徴は、苦みが抑えられたすっきりした味わいです。コーヒーを抽出する際、お湯の温度が高いほど、コーヒーに含まれる成分を余すことなく抽出できます。その逆、温度が低いと苦みや雑味といった、抽出されにくい成分もあるわけです。そのため、ホットにした際、粘度やコクの面で物足りなさを感じるかもしれません。 その場合は、コーヒー粉の分量を増やすことや抽出時間を長くするなど、水出しコーヒーを作る際に調節してみてください。ドリップで淹れたコーヒーとは一味違ったコーヒーを楽しめますのでぜひお試しください。

まとめ

作り置きの水出しコーヒー

今回は、作り置きにオススメの水出しコーヒーについてお伝えしました。水出しコーヒーは酸化しにくく長持ちだとお伝えしましたが、そもそも豆の品質や保存状態が悪いと元も子もないので、豆の状態から酸化を抑えるように保存しましょう。また、今回ご紹介したレシピ以外にも、人によっては最初にお湯をかける、最初の数時間は常温で抽出するなど、いろいろレシピがあるので自分好みなレシピを探してみてください。
それでは、良いコーヒーライフを!

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