EXILE TETSUYA氏 珈琲業界に影響を与える12人のコラム最終回

【EXILE TETSUYA氏プロフィール】

2007年二代目J Soul Brothersのメンバーに抜擢後、2009年にEXILEパフォーマーとして加入。2015年には自身がプロデュースするコーヒーショップ「AMAZING COFFEE」を立ち上げ、現在は全国に5店舗を構える。2017年1月には、LDH kitchenの取締役に就任。アーティスト活動のみならず、EXPG高等学院の学長や、厚生労働省の健康クリエイターを務めるなどエンターテインメントを通じて、教育、健康、飲食など様々なジャンルで活動している。

EXILE TETSUYA氏

coffee freak の皆さんはじめまして、EXILE TETSUYAです。
先⽇、SCAJ コーヒーマイスターの初代アンバサダーに就任させていただき、とても光栄に思います。これからも真摯にコーヒーと向き合って、⼀⼈でも多くの⽅にコーヒーの魅⼒やストーリー、そしてシンプルに美味しい飲み物だと思っていただけるように活動していきたいと思います。
僕は2009年にEXILEに加⼊し、メンバーとして活動しはじめてから、もうすぐ13年ほど経ちます。そんな僕には、⾳楽やダンスと同じように、とても深いコーヒーへの愛があります。それはまさに、⾳楽やダンスへの愛と同じ“feeling”EXILE TETSUYA 流な話しになるのですが……、良かったら聞いていただけると嬉しいです。

左:コーヒーマイスターバッチ 右:SCAJコーヒーマイスター初代アンバサダーバッチ

それぞれの国に、その時代の⾳楽がうまれ、その⾳楽に合わせた新しいダンスがいつも⽣まれています。

コーヒーで⾔えば、⽩い花を咲かせた後コーヒーチェリーが実を膨らませ、⾚や⻩⾊に⾊付き、そこから精製プロセスやロースト、淹れ⽅があることと同じで、コーヒーベルトに存在するたくさんのコーヒー農園の⼈たちの⼿によって、想いを膨らませ海を渡ってきた素材を、どういうプロセスで、⼀杯のカップに抽出するのかは、まるで⾳楽に歌詞をのせて歌にし、そしてダンスの振り付けで、⾳楽を最⼤限に⾒える化することと同じなのです。さらにどうやってステージの演出に落とし込んで完成させるのか。

それは全てその先のファンの皆さんに、とにかく喜んで欲しいと願いながら、あの⼿この⼿で準備しています。ダンスもコーヒーも、お客様やファンの皆さんが楽しみにしてくれるということは、全く同じことだと思います。

提供したものに対して、ファンの皆さんに喜んでいただきたい気持ちは、どんなサービスでも同じことがいえるとは思いますが、コーヒーとダンス、この⼆つのカテゴリーが、僕にとってはとても似ているおもてなしだと気づいたことで、僕は2011年にたった⼀杯のコーヒーに出会い、そこからどんどんコーヒーに魅せられていく⼀⼈になりました。

(EXILE LIVE TOUR 2015  “AMAZING WORLD”より)

なぜコーヒーを始めたのですか?
という質問をいろいろな取材や場所で、度々されます。

その度に、「友⼈が淹れてくれたアメリカのテロアール社焙煎で、スマトラ産のとても素晴らしい⼀杯のハンドドリップコーヒーに出会ったから」と、いろいろなところで答えてきました……。まぁ、たしかにそれは真実なのですが、本当はそれより先に、「なんかコーヒー ってカッコいいかも!オシャレかも!モテるかも!」なんて思ったことも正直あります(笑)

ダンスを始めるきっかけも、19歳の時に僕の地元である横須賀のクラブにいたダンサーが、⽬の前でとんでもなく不思議に⾒える⾝体の動かし⽅をしていたことに衝撃を受けたのはもちろんですが、それよりも、カッコいい!オシャレ!モテる!!のほうが先⾏していたの は⾔うまでもありません(笑)

いま考えると、その出会い⽅も、ダンスとコーヒーは同じfeeling だったのだと思います。

19 歳の僕はダンスを始めると、ラジカセを持って駅やデパートのショーウィンドウに⾃分を映しながら、とにかく毎⽇毎⽇練習していました。コーヒーを始めた時も、器具を揃えた翌⽇から、毎⽇毎⽇ペーパードリップ、⾦属フィルタードリップやフレンチプレス、エアロプレス、⽔出し、エスプレッソマシーンまで購⼊して、とにかく抽出しまくっていましたし、ライブで全国ツアーがあると、必ずその街のコーヒー屋さんに⾜を運んで、店員さんと話してコーヒーの流⾏や淹れ⽅、⾖の知識などを勉強していました。

習慣として、とくにペーパードリップは、コーヒーを始めた⽇から今でも⽋かせない⽇課です。

それを毎朝、⼤量のボトルに淹れてEXILE メンバーやスタッフに配り歩いていたことが、現在の「AMAZING COFFEE」のプロデューサーとしての⾃分に繋がっているのだと思います。

コーヒーへの愛が、いつのまにか周りの⼈たちをホッとさせたり、元気にさせたり、笑顔にさせるおもてなしへと変わった。僕の⼈⽣の中で、ダンスと同じ現象がコーヒーにも訪れたことで、僕の運命が少しずつ変化したのを感じたのは、コーヒーを初めてから約4年後のことでした。

ストリートやクラブで、夜な夜な踊っていたただのダンサーが、ある⽇EXILE から夢をいただいて、絶対にEXILE みたいなアーティストになると、⾃分を信じながらダンスを続けてきて、2009年にEXILEに加⼊し、今までたくさんの夢を叶えてきました。EXILEは、ダンス&ヴォーカルグループとして⾳楽を発信する集団ではありますが、夢を叶える場所、仲間の夢を応援する場所、夢の持つ⼒を信じる場所として、僕らのEXILE の在り⽅や共通認識があります。

⼤きな船の乗組員として、それぞれの役割を果たしながら、夢を⽬的地にファンの皆さんと⼀緒に旅をしてきて、ありがたいことに2001.9.27 のグループデビューからEXILE は今年20周年を迎えることができました。

この20年の活動の中でEXILEは19⼈になり、いろいろなメンバーが、それぞれに夢を持って活動しています。

例えば、歌で病気を直したいと本気で考えるメンバーや、DJ として才能を発揮するメンバー、世界的なブランドのモデルになるメンバー、アパレルブランドを作ったメンバー、バラエティー番組で活躍するメンバー、俳優業を真剣にやるメンバー、⽇本酒やテキーラを形にしたメンバーもいます。

それぞれが夢を⼀⽣懸命に追いかけて、それを仲間が応援することで数え切れないほどの夢が形になってきましたが、僕がプロデュースするAMAZING COFFEEもその中のひとつです。

当初は、もちろんコーヒーで何かお仕事ができたらいいなとは思っていました。しかし、もしいつの⽇かお店を持てるとしたら、EXILE の活動も落ち着いて、おじいちゃんになってからの楽しみでもいいなぁなんて漠然と思っていたのですが、2015 年にブランドの⽴ち上げ、そして2016年には、⼀号店「TOKYO NAKAMEGURO」をOPENさせることができました。

思ってもいなかった速度と⾓度で形になってしまったこともあって、⽴ち上がりは本当に⼤変でしたが、⾃分の理想通りの⽅向性に、コンセプトやお店、味やおもてなしと、まだまだ上を⽬指さないといけませんが、今では近いものになったと思っています。

夢ってとても不思議で、タイミングや運、努⼒と愛で叶う時は本当に⼀瞬で叶ってしまいます。

(AMAIZING COFFEE TOKYO NAKAMEGURO)
(AMAIZING COFFEE TOKYO NAKAMEGURO)

AMAZING COFFEEは、きっとその全てが重なったタイミングだったのだとは思いますが、なにより仲間の応援があったからこそ、夢は形になったのだと⼼から思います。

プロデュースやビジネスを⼀度もやったことのない僕は、AMAZING COFFEEが動き出してから本当に全てが⼿探りで、おまけに新型コロナウイルスの影響もあって今でも必死です。しかし、仲間が増えて、お店が増えて、可能性も⾒えてきて、もちろん⼤変なことは多いですが、幸せを感じることの⽅が間違いなく多いです。

ファンの皆さん、地域の皆さん、コーヒー好きの皆さん、そしてメンバーや社員の皆さんに、たびたび⾜を運んでもらって、喜んでいただけて……。いろいろな企業さんやLDHアーティストとコラボをさせていただいたり、海外のコーヒー屋さんや農園に勉強に⾏けたり、AMAZING COFFEE という曲が作れたり、2013 年に⼀⽣懸命に勉強して取得したコーヒーマイスターですが、まさかの初代アンバサダーに就任させてもらったりと、コーヒーがもたらした数々のハッピーは、僕の⼈⽣をとても輝かせてくれています。

これからも、僕が表現するAMAZING COFFEEはエンタテインメントコーヒーショップとして、多⾓的な活動をしていきたいと思っています。その活動が、いろいろな派⽣をして、少しでもコーヒー業界の盛り上げや、コーヒーファンの拡⼤に繋がったり、いつか世の中で知らない⼈はいないコーヒー界のスーパースターを⽣み出すことも⼤きな夢になりました。

そして、プロセスや技術、コーヒー器具の進化はこれからも⽌まることはないと思いますし、まだ世界中のどこかに眠っている、味わったことのないコーヒーに出会える⽇を、楽しみにしたいと思います。

コーヒーから学んだ愛と、コーヒーだから持てた夢、そしてコーヒーがもたらした幸せは、まさにLOVE DREAM & HAPPINESSが詰まっていて、EXILEの活動をしていることと変わらないfeelingでこれからも夢を追いかけていきたいと思います。

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